日本人 2003.3.4
今日何の気なしに見ていたテレビ。誰かが言った。
「日本人は戦争や経済について馬鹿なんじゃない。
考えているんだけど巻き込まれたくないから馬鹿なフリをする」
確かに。って思った。レトリックとしてはしっかりと日本人を捕らえているように思う。
日本人にはそういう気質が少なからずある。小さな、狭い島国で、否が応にも誰かが近くにいる。狭い空間を多くの人で共有してきたという土地柄で仲良くやって行かねばならないという背景が、この気質を育て上げたのだろう。しかし、欧米のプライバシーの概念が普及し、至る所で中途半端に導入された結果、この気質はたちまち負の性質―デメリット―しか持たなくなったのだろう。
資源もない食料もない、自衛手段もない、土地もない。。。無いものだらけの日本。現在の「豊かな日本」は虚像。…見栄といった方が適切とさえ私には思える。近い将来、虚像は崩れ去ってしまうのではないか。
私には今、政治や経済、国際情勢をとやかく言う知識は無い。悔しいけれど。
「戦争は反対だ」とか世論と口車をあわせている人間だ。請け売りな言葉しか発する事が出来ない。
卒業式の誰かの言葉に、
「君たちはまだ社会にとって役には立たない。社会に出て10年くらいしてやっと役に立つ。」
なんていうのがあった。あながち嘘じゃないと思う。
自分を役に立つようにしてくれるのは前に立つ人だ。その人は出来れば「関係ない=冷たい姿勢」でいて欲しくない。
出来れば早く、役に立つ、そして色々(言わないまでも)とやかく言えるだけの知識と知恵を持ちたいものだ。